【Video】 「メルセンヌ=ルソー」展 2010.8.18-8.23 千駄ヶ谷loop-l

メルセンヌ=ルソー」は、2010年に平間貴大によって考案された楽曲である。マラン・メルセンヌとジャン・ジャック=ルソーの音楽上でのアイディアを掛け合わせ、現代版にバージョンアップして出来た曲になっている。

  • 作曲の方法

メルセンヌの音階の順列と、ルソーの数字譜を組み合わせて作曲した。

マラン・メルセンヌ(1588 - 1648)は一般的にはメルセンヌ数等で知られる数学者だが、数学の研究と同時に音楽研究もしていた。その中で発案されたのが音階の順列だけで作られた楽曲である。その楽曲は中世音楽の基本となるヘキサコード、6音階で作られ、すなわち6の階乗分、720種類の音列によって構成された。

  • ルソーの数字譜

ジャン・ジャック=ルソー(1712ー78)は、一般的には思想家として知られているが、作曲作品や、音楽の研究書も残している。その中で発案されたのが数字譜である。これはドレミファソラシを1234567で表す譜面であり、至極シンプルな記譜法である。例えば、これによって五線譜を使用しなくても記譜する事ができる。

  • 現代版にバージョンアップ

今回作曲する際にはメジャーコードを使用した。その結果、7音階で作られ、すなわち7の階乗分、5040種類の音列によって構成された。数字譜にしたことによりあらゆる7つの音階に対応する事が可能になったが、今回はCメジャー(ドレミファソラシ)で作曲している。