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「新・方法」第35号

寄稿と作品からなるEメール機関誌「新・方法」第35号をお届けします。今号の寄稿者は、今年6月に出版された『ラッセンとは何だったのか?』の編著者で、美術家の原田裕規さんです。


[寄稿]

新・方法的なもの
原田裕規(美術家)

1. 解説文

2010年に発表された「新・方法主義宣言」とは、新・方法主義者による初の宣言文である。それによると、「新・方法主義宣言は、新・方法主義の宣言」であり、「新・方法主義は、ここに宣言されたもの」であり、「われわれは新・方法主義者である」。さらに最新の宣言文である「じゃんけん宣言」では、「グーは、チョキに勝ち、パーに敗れ」、「チョキは、パーに勝ち、グーに敗れ」、「パーは、グーに勝ち、チョキに敗れる」と書かれている。

徹底した同語反復である彼らの宣言文は、その読み手たちと最大限に隔たれることを望んでいるようで、そうでもない。個人的な印象を持ち出して恐縮だが、僕が初めて新・方法と出会ったとき、その宣言文からある種のニュアンスを受け取ったこともまた揺るぎない事実だった。それは長い間、僕にとって、新・方法がもたらす最大の謎であり続けたのだ。

その謎は、「新・方法は新・方法である」という無意味な同語反復の近くに予感された、その他大勢の意味の集合=「新・方法的なもの」に内在している。現実の次元において、「新・方法」という語句を読み、「しん・ほうほう」という音を聞いたとき、「新/しん」「・」「方法/ほうほう」という言葉からある種の「的なもの」が連想され、「新・方法」は曖昧さを含んだ「新・方法」として理解されていたのだ。
その意味において、宣言文の中で新・方法とされる新・方法は、現実の次元では、曖昧な新・方法であると同時に「新・方法的なもの」と肉薄する。その具体例を示そう。

(注)長文のため全文はwebに掲載しております。次のURLよりご覧ください。
http://7x7whitebell.net/new-method/harada_j.html


[新・方法主義者のウェブ作品]

  • 平間貴大

見る事を許された無作品
http://hrmtkhr.web.fc2.com/new-method/035_j.html
解説無し

  • 馬場省吾

3つのリンクのあるウェブサイト 第二-三番
http://7x7whitebell.net/new-method/shogobaba/035_j.html
「3つのリンクのあるウェブサイト」は、数学的には3-正則グラフ(または立方体グラフ)で作られている。1つの頂点は必ず3つの無向の経路を持ち、また1つの頂点から全ての頂点が辿れる構造である。第二番は6ページ、第三番は8ページのウェブサイトである。

  • 皆藤将

公開活動
http://masarukaido.com/newmethod/b035_j.html
私の日常の活動を公開し作品化することを目的としたコンセプトシートを記載した。私が普段行っている勤務と買い物を私の任意の日程で公開し、「公開活動」として作品化する。


[お知らせ]


[編集後記]

機関誌「新・方法」は前号より隔月配信となりました。次号の配信は2014年2月4日です。来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げて、歳末のご挨拶とさせて頂きます。 (M)

発行人
平間貴大 @qwertyu1357
馬場省吾 @shogobaba
皆藤将 @kaido1900

機関誌「新・方法」第35号 日本語版
2013年12月4日発行