stereo誌2010年 07月号付録FOSTEX製6.5mmフルレンジスピーカー・ユニットキットを組み立てました

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8年以上前の雑誌です。ゴム類が劣化していないことを祈る。


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付属しているスピーカーはP650。6.5mm径コーン型フルレンジ・スピーカーユニットです。コーン紙とセンターキャップは高音域を拡張するメカニカル2ウェイ構造で、20khまで再生可能。


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説明書を読みながらの組み立てです。


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磁気回路にボンドを塗りつけ、フレームをセットしてネジで止めます。どっしりしたマグネットです。ボンドも幸い普通に使えました。


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引き出し線が付いたボイスコイルボビンにダンパーが付いています。このダンパーの存在は今回組み立てる上で初めて知りました。この写真はギャップゲージを丸めて内側に差し込んでいる状態です。このギャップゲージをボイスコイルとともにボイスコイルに入れながらダンパーをフレームに接着します。


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フレームにダンパーをボンドで接着しました。ボンドの量を勘で決めるしか無く、やや出しすぎた気がします。二つ目はもう少し減らしました。


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エッジが付いたコーン紙です。


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引き出し線を端子の穴に通しました。この時には気が付かなかったですが、右側の引き出し線を間違って真ん中に入れてしまっています。気がついた時にはコーン紙を接着した後で、かなり焦りましたがピンセットで摘んで移動しました。


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コーン紙の接着です。振動板エッジを貼り付ける場所にボンドを塗り振動板を接着します。ボンドは多めに塗るとの事なのでたっぷり塗りました。この時に気がついていれば細い穴からピンセットで引き出し線を入れ直す事も無かったのですが。


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ここでしっかり接着しないと大音量を出した時に剥がれると大変なので綿棒で上から強く押す。


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乾燥中です。この状態で一時間くらい乾燥させます。


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横からの図です。この穴から引き出し線を入れ直しました。


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見るも無残です。


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無事入れ直しました。良かった。


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1つ目の勢いでそのまま二個目を組み立てました。ボンドの量の手加減がわかったので作りやすかったです。


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付属のダンボール箱がエンクロージャーになります。表面にスピーカーを入れる穴が2つあり、後ろにケーブル用の小さい穴を開けられるガイドがあります。


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スピーカーを仮に入れた状態です。


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ネジ用の穴を開けます。


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留めました。これでスピーカーの完成です。

 

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動画です。ダンボールの小さな隙間を手で抑えるだけでも音が変わります。このまま使っていくかエンクロージャーを別に用意するか改良点は山のようにあります。

 

スピーカーユニットを組み立てたのは今回が初めてでした。ダンパーの存在や精細なコイルの巻き方に驚くことばかりでした。

秋葉原のショップで「スピーカーユニットを自作したい」と相談した所、「ユニットという位だから普通は既成品しか売っていない。しかし数年前のstereo誌でスピーカーユニットのキットが付録になっていた号があるが、普通は工場で最初から最後まで組み立てるのをわざわざ付録用に組み立てやすくしているので大変だから最近はそういうのもない。中古でもないんじゃないかな」と言われ色々探して見つけました。

このダンボールエンクロージャーは音を出すと箱ごと振動するほどなのですが、もしかするとこの箱自体がパッシブラジエーター的な役割を果たしたりしているのか。。。